これは秋田県だけではなく、豪雪地帯であればどこでも同じような仕事が必ずあると思います。
秋田県の県南部は「かまくら」で有名な横手地方に代表されるように、大変な豪雪地帯です。
一年に何度も屋根の雪下ろしをしなければいけません。
でも、一人ぐらしのお年寄りなどは、雪下ろしができなくて誰かに頼まなければいけないんですよね。
行政も、一人暮らしのお年寄りを助けるべく色々手を尽くしているようです。
また親戚も協力し合って、助けられる範囲で助け合っています。
それでも人手が足りなくなるのが東北の過疎地なのです。
私の友人が「便利屋」を営んでいるんです。
請け負う仕事のなかにはもちろん屋根の雪下ろしもあるのです。
私は便利屋の友人のオファーを受けて雪下ろしの仕事を始めました。
これは完全な肉体労働です。一人日当2万円です。
大体二人一組で作業するので、私達雪下ろし業者に依頼する人は、一回4万円を払うことになります。
それでも、4万円払うのが難しい人もいます。
その場合には、3万円で請け負う場合もあります。
もちろん、家の広さや屋根の大きさなどによっても値段は変わります。
私は便利屋の友人に雇われていることになるのですが、
お客さんから頂いたお金は完全に折半になります。
雇い主がマージンを取ることはありません。
なぜなら、資本は雪下ろしをする私達の身体のみだからです。
雪下ろしは、初心者には請け負うことができない仕事です。
屋根から雪を下ろす方にもコツがありますし、下ろされた雪を下で片付ける人にもコツが必要です。
そして、私の場合は1日おきに仕事をしなければ、身体が持ちませんでした。
想像以上の肉体労働で、朝から晩まで走り続けているような気分です。
でも、頭を使うことなく、ただひたすらに雪かきをする仕事なので、私としては楽でした。
3ヶ月の雪下ろしの仕事で、結構なお金になりますしね。
雪国出身者で、単発の仕事を探している人であれば、
この時期、町の便利屋さんに尋ねてみるのも良いと思います。