1977年と1979年に北海道富良野スキー場で「FISワールドカップ」が開催されました。
1977年の時は、地元富良野の高校生だったので観戦に行って目の前で繰り広げられる生の迫力に感動をしました。
そして2年後の1979年の大会の時は、アルバイトを募集していたので申し込みをしました。
応募者から抽選をして大会当日の役割を決める事になりました。
役割にはいろいろあって、駐車場の警備や誘導であったり、
コースの整備や選手のタイムを確認してスコアボードへ記入をしたりと様々でした。
応募をした人達の中で一番やりたくないのは「駐車場の警備と誘導」でした。
何故かというと、仕事の場所がスキー場の一番下でレースが全く見る事が出来ないからです。
これは抽選なので、どの役割になっても開催期間の3日間はやり遂げなければなりません。
私は運良く、皆が一番やりたかった「選手のタイムを確認してスコアーボードへの記入と選手の名簿整理」でした。
この仕事は本当に役得でした。
まず、滑り終わった選手が自分のタイムを確認するのに、
スコアーボードへ記入をしている私の目の前まで来るのです。
しかも、選手によっては話しかけてきたりもするのでスキーウェアにサインをしてもらったりしました。
タイムを間違ったりさえしなければ、レースもスタッフ専用の場所の特等席で見られて、実に楽しくて恵まれた仕事でした。
寒い時はテントの中で温まる事もできて最高でした。
確かアルバイト代は1日2,500円位(朝5時から夕方16時位)で安かったですが、
お金なんて貰わなくても良いくらい恵まれたアルバイトでした。
一緒に応募をした友達は駐車場の警備だったので、申し訳ない気持ちでした。