大学一年生の時、登録制の短期バイトをしたことがあります。色々な職種から選べるようになっていました。
登録先の社員さんに、建築が足りていないから、最初はこちらをと薦められました。
3日間の建築現場でのアルバイトでした。
朝早く、集合場所にワゴン車が来て、それに乗って現場に行きました。
ただ「建築スタッフ」ということだけで、具体的には何も知らされていませんでした。
着いたのは20階ぐらいある大きなビルでした。
新しく建設中のものです。
資材を運んだり、散乱している部品のような物を集めたり、掃除をしたりと、
監督に言われるまま、馬車馬のように動いていました。
季節は8月。
コンクリート打ちっ放しのビル内です。
異常な暑さでした。
大袈裟ではなく、40度近くはあったと思います。
休憩もなく、体中の水分が、汗と共に抜けていくのが分かりました。
片付けの最中、たまらず座り込んでしまいました。
すかさず、監督の激が飛びました。
もう動かないと思われた体が、恐怖のあまり動きました。
働くということは、本当に大変だと身に沁みた出来事でした。
ちなみに、日給6千円でした。
とても思い6千円でした。