単発の派遣社員として工場内作業をしていました。
その日によって作業内容が異なりましたが、作業そのものは単純なので難しくはありませんでした。
でも、私は不器用なので、手先の器用さが求められる仕事は時間がかかってしまうことがあります。
そうすると、ライン作業に支障が出ることがあるので、
少しくらい雑でも間に合わせるようにしました。
ある時、ラインの監督をしていた50代の女性に、
みんなの前でものすごく怒鳴られたことがありました。
理由は、検査しなくても良い部分まで気を利かせたつもりで見ていたからでした。
とてもヒステリックに怒鳴られたのですが、別になにを壊したわけでもありません。
でももうそこで働くのがすっかり嫌になりました。
今は某派遣会社の裏方で働いているため、
なぜその女性がそんなにヒステリックになっていたのか、何となく理由が分かります。
工場と派遣会社或いは請負会社との間に非常に強い上下関係が存在している所が多いからなのです。
派遣法を改正したり、労働条件の向上に努めるという政府の方針を聞きますが、
もっと末端の人たちの意見をたくさん集めて、
抜本的に労働や福利厚生のための構造を改良してもらえると、
日本の製造業の発展につながるのではと思います。