私は、とあるコールセンターである公益財団法人のお客様相談室の単発バイトをしました。
募金関連のダイレクトメールを発送した後、苦情がくるのに備えて回線を多く設けてある、とのことでした。
最初、「苦情か…」と憂鬱になりそうでしたが、自分達バイトでは歯が立たないような苦情はSVにお願いして助けてもらうこともできました。
そして、この現場で、
苦情を言われても自分自身が傷つかない方法
を教えてもらえたのではないかと思っています。
それは、こちらの名前を敢えて本名で呼ばず、本名で受けないことでした。
「ペットネーム」というものがあり、
名字が木村、鈴木、などのメジャーどころではないけれども、
滅多にない名字でもない、というものがそれに選ばれていました。
確かに、本名を言ってしまうと自分自身が攻撃されてしまっているように感じがちですが、
架空の名字を言っておくと、自分とは少し距離をおいて苦情に接することができるのは、
不思議な体験でした。
苦情を言われつつも、
「あなたに言っても仕方ないんだよねぇ」
「あなたも頑張ってね」
という優しい言葉を聞くと、こういう仕事でも嬉しく感じることはあるのだな、と思いました。