当時契約社員として働いていた職場の上司の紹介で、同僚と一緒に休日に1日だけ交通量調査のアルバイトをしました。
当日は朝7時に現地集合で、終了予定は夜19時。私が配属になったのは住宅街を通る県道でした。
民家の前に責任者の車とパイプ椅子を置かせてもらい、普通乗用車、軽自動車、歩行者などカテゴリ別にカウントしていきました。
勤務開始直後の朝の通勤ラッシュ時はそれなりに交通量も多く数えがいがあったのですが、
9時を過ぎたあたりから車も人も往来が減り始め、
それに反比例するようにバイト仲間との雑談タイムが増えてしまいました。
そして、お昼には責任者の乗ってきたワゴン車の中で一人ずつ交代で昼食をとることになりました。
お昼は地元仕出し店の弁当が支給され、責任者の話によると千円程度のものだったそうです。
チェーン店の海苔弁当なら3個買える値段です。
昼下がりにはさらに交通量が減り、
報酬をいただくのが申し訳ないくらいでしたが、
夕刻が近づくにつれ再び車も人も増えてカウンターを押す指先も活発になってきました。
…が、そんな私たちのやる気をそぐように、今度はどしゃぶりの雨が降り出しました。
そこからはワゴン車の中で作業をすることになり、
車窓をビシビシ叩く雨粒で視界を曇らせながら車種や通行人の年代を判別していました。
12時間カウントして弁当つきの日給一万円。
地元にしては悪くない待遇でしたが、もし次にやるとしたら
交通量の多い駅前や商業地がいいと思いました。