当時大きなスポーツの大会があったらしく全国から大勢の学生が地元に来ると言うことで、ビジネスホテルでの短期アルバイトを募集していました。
そのホテルはビジネスホテルですので普段は素泊まりのお客様ばかりでしたが、
この時だけは同じホテル内のラウンジが学生さん達の食堂代わりとなり、
私たち短期のアルバイトはその学生さん達に食事を運んだりベッドメイクをしたり部屋の掃除をしたりしていました。
私がアルバイトしていたホテルには男子学生ばかりだったからか、
部屋は大荒れ状態で掃除はとても大変でしたが、
食事に来てくれる時に少しづつお話するようになり、
明るく爽やかでいかにもスポーツマンと言う好印象な人達ばかりでした。
まるで修学旅行のような気分で泊まってるお客様なので、
ホテル内はとてもにぎやかで私たちアルバイトも自然と笑顔が出るような雰囲気でした。
私もまだ10代だったので年も近く話しやすかったのか、
とてもきさくに話しかけてもらいサービス業の楽しさを覚えたのはこのアルバイトでした。
笑顔でありがとうと言ってもらえる喜びや気さくに話しかけてくれる喜びが、
私に接客と言う職業を選ばせてくれたと今も思っています。
アルバイト自体は2週間ほどでしたが、
私はそのアルバイトがきっかけでその後接客業と言う仕事に就きました。
今もあの時と同じように自然に笑顔が出るような接客が出来る事を楽しみながら仕事をしています。