私の仕事は旅館の掃除や客室係で、繁忙期の12月〜1月期だけアルバイトへ行きました。
旅館の玄関先の掃除はお客様を迎える一番最初の場所だけに、
かなり力を入れて掃除するよう指導がありました。
それらはお客様を迎える前までのことなのですが、
いざお客様を迎えるとそれはそれは目が回るような忙しさでした。
お客様を客室へお通しして、夕飯をお部屋へお持ちし、
お風呂に入っていらっしゃる間にお布団を敷きに行きというそれこそ分刻みの仕事でした。
就業した場所が群馬県の温泉宿ということもあって、
年末年始は早くからのご予約のお客様で、馴染みの湯治客の方もいらっしゃり、
一泊というより連泊のお客様が多かったので、お部屋のお掃除のタイミングは非常に短く、
そして忙しかったのをよく憶えています。
そしてお料理を運ぶ際、冬のお料理なので鍋ものが多かったので、
ひとつひとつのお膳が重かったので、落とさないように運ぶのに苦労しました。
このようなサービス業は人が休んでいるときに働くというものなので、
時々心が折れそうになりましたが、
お客様の「ありがとう」の一言が一番嬉しかったことを思い出します。