日本全国のテレビが地上デジタル放送に切り替わる年。家電量販店では短期のバイトを大量に募集していました。
大勢の人たちがテレビを買いに店に殺到する可能性を考えて、スタッフを増員するためです。
私も、ちょうどその頃短期でバイトを探していたので、求人情報誌を見て、すぐに応募しました。
なんと、その時の時給が1,400円。
その時給に少し戸惑いました。
こんなに高いのだから、それなりに大変な仕事だというのは、間違いないからです。
でも、どうしても稼がなくてはいけない私には選択肢がありませんでしたから、
やってみることにしました。
面接に受かり、3日間の研修だけで、すぐに売り場に立たせられました。
研修といっても、電化製品のメーカー別の特徴や、リサイクル料金のことだけ。
あとは売り場に立ちながら、自分もカタログなどとにらめっこしながら覚えるしかありませんでした。
仕事そのものは楽しかったのですが、
時給1,400円ももらっているんだからそれなりの仕事をしろ、
という正社員の人たちの態度がものすごく冷たくて、ストレスでした。
短期だし、ずっといるわけでもないので、特に仲良くもしてくれないし。
働きやすい環境ではなかったですね。
ミスをすると、「こんなに時給もらってるんだから・・・」とまた嫌味ったらしく言われます。
実は、正社員や通常のパートさんよりもかなり高額だったようで、
短期のくせに、と嫉妬をかっていたようです。
でも数ヶ月無事に乗り切り、お給料を手にした時の満足感は最高でした。
とはいえ、もうあんな人間関係の中で仕事をするのは、どんなに高額な時給でも嫌ですね。