2月にゴールデンウィークのような連休のあった年にその連休だけアルバイトをしたいと思いまして、新しい派遣アルバイトの会社に登録をしました。そこで募集をしていたのがたまに街でみかけることのあるマンションの「看板持ち」でした。
私は、それを持って立っているだけなら楽でいいかなと思い軽い気持ちで応募したのですがそれがなかなかハードでした。
まず天候が最悪でした。
私の看板持ちデビューの日にも関わらず、見事に大雪が降りました。
これなら休みかなと高を括っていると休みの連絡がないので防寒をバッチリにして向かいました。
そして、派遣バイトほどこの言葉が似合うとは思えないのですが「一期一会」の仲間と駅前に集合し、
歩いて看板を取りに行きました。
なかには看板持ちのベテランらしき人もいて、凄い世界だなと感じつつ、
道路使用許可証を受け取って、ひとり駅前に立ちました。
たまに見かける方は椅子に座っていますが、
椅子に座るのは実はアウトらしく、雪降る中立ちっ放し。
そしてやってみて初めて気付いたのですが、
持って立っているだけだと時間が経つのがものすごく遅いのです。
「修行」とも言える時間を凍えながら耐え、得たお金はいつもより輝いて見えました。